八角宝形造の「南円堂」
右近の橘、左近の藤が植わる西国三十三所第九番札所「南円堂」は、813年(弘仁4年)藤原冬嗣(ふゆつぐ)が空海の助言で、不空院の「八角円堂」を雛型として、父内麻呂(うちまろ)の為に創建し、その後4回焼失して、今の堂は、1741年(寛保元年)の立柱で、堂内に、1189年(文治5年)運慶一派の仏師康慶(こうけい)らによる三つ目で八臂(はっぴ)、像高3.36mの本尊「木造不空羅索(ふくうけんさく)観音菩薩坐像」と「木造四天王立像」を安置し、いずれも国宝です。なお、堂の左前に頻頭盧尊(びんずるそん)者を祀り、北隣が「一言観音堂」、斜め前が「不動明王像」を安置する「不動堂」です。
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